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初めての親の介護をして分かったこと

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介護について今から知っておこう

親の介護に直面すると、多くの人がどう対応すればいいのかと、慌ててしまうのではないでしょうか。
私もそうでした。
結果的に私は仕事を辞めたわけですが、今の状態に落ち着くまで、さまざまな葛藤があり、悩みがありました。

一番困ったのは、自治体の支援をどのように受ければいいのかわからない――ということです。
私たちは介護保険を支払うことによって、要介護と認定された場合、要支援1~2、要介護1~5に分類され、それに応じた介護支援が受けられるようになっています。

しかし、なかにはこのような介護の分類があることすら知らない人も多いようです。
親の介護をするに当たって介護の本を読みまくり、インターネットで介護についての情報を集めまくったのですが、実際に体験してみないとわからないことが多いな……と思ったのが実感です。

でも介護に関する支援については、少しでも多くの情報を事前に集めておくに越したことはありません。
介護については、そのときになってから考えればいいいや……という受け身な捉え方では、いざというときに慌てますし、困ります。

介護は先手必勝

私の親の場合は認知症での介護ですが、認知症の根本治療は確立されておらず、早期発見・早期治療がよいとされています。
元気な親御さんに、認知症の診断を受けようよと言うと、馬鹿にするな!と気を悪くされるかもしれませんが、できればまだまだ元気で言葉も行動も、頭の回転もしっかりしているうちから、定期的に診断を受けるのがいいと思います。
なかなか、難しいですけどね……。

しかし、最近は介護予防に関する情報などもマスメディアで取り上げられることも多いですから、脳活や認知症チェックなどを新聞やテレビ、雑誌などでみてご存知の親御さんも多いのではないでしょうか。
親子で認知症チェックや、脳活をいっしょに楽しめるといいですね。

このように介護では、先手先手で早めの手回しが重要だと思います。
また、面倒でもこまめに役所や地域包括センターに足を運んで、情報を集めておきましょう。
住んでいる自治体のホームページにも、介護の情報は必ず公開されていますから、それらを読んでおくのも大切です。

介護を受けるためには、ケアマネジャーとのおつきあいが欠かせません。
ケアマネジャーは一人ひとりの状況に合わせて、最適なケアプランを考えてくれる人です。
しかし、その説明には専門用語が使われることもあり、素人にはよくわからないことが多いのです。

現在介護は、地域包括ケアシステムというケア体制を基本として行われています。
このため各自治体に地域包括センターが設けられていることが多いのですが、介護が初めての場合、地域包括って何?と、その内容がまったくわからなのがふつうではないでしょうか。

このため、介護サービスを受けるのってハードルが高い……と感じる人も少なくありません。
わからないことは、え? どういう意味ですか?
と、積極的に質問して、わかりやすく説明してもらうことも大切だと思います。

行政の福祉・介護サービスは、黙っていたのでは、いつまでも利用できません。
こちらから申請しなければ、知らんぷりです。
ですから、どのような支援がうけられるのか、こちらから積極的に情報を取っていくことが大切だと思います。