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在宅介護と施設介護のメリット・デメリット

仲良く歩く老夫婦

在宅介護のメリット・デメリット

介護には自宅で家族などが介護を行う在宅介護と、施設に入所して介護を受ける施設介護に分かれますが、それぞれメリットとデメリットがあります。
まずは、在宅介護のメリットについてみていきましょう。

在宅介護のメリットは、自分たちの考えに合わせて介護サービスを選べることがメリットです。
自分がどのくらいの時間を介護に費やせるのか、介護負担をどの程度まで減らして他の人に任せるかなど、自分たちのライフワークや状況に合わせて介護サービスを考えられるのが特徴です。

在宅介護というと、家族だけで行うものというイメージがありますが、実際はそうではありません。
要支援など介護状況が軽い場合は、家族のみの支援でも行えるでしょうが、要介護度が重くなってくると訪問介護サービスや、通所介護サービスを利用して、家族以外の人にも介護をお願いするようになります。
また、都合によっては短期間止まりで預かってもらう、ショートステイサービスを利用することも可能です。
柔軟に介護サービスを調整できるのがメリットといえるでしょう。

一方のデメリットは、夜間の介護が必要になることです。
ショートステイを利用して、数日止まりを利用することもできますが、基本的には在宅介護は夜間は家族などが介護にあたることになります。

このため何らかの都合で外泊しなければいけない、旅行に行くといった場合は、ショートステイサービスの受け入れ先を探して申し込む必要があります。

在宅介護では訪問看護や訪問介護、デイサービスなどの支援が受けられるものの、家族の介護負担が大きくなるのもデメリットです。
このため介護疲れなどによるノイローゼ、うつなどのリスクもあります。

そして怖いのが、周囲への迷惑です。
以前、認知症のお年寄りが徘徊して線路に近づき、列車にはねられて死亡した事故がありましたが、JR東海が多額の賠償金を遺族に請求して社会問題となったことがありました。
このようなリスクもあることを頭に入れておきましょう。

施設介護のメリット・デメリット

では、介護施設のメリットとは、どのようなものでしょうか。
最も大きなメリットは、家族の介護負担が軽いことです。
そして、介護スタッフや看護師などプロのスタッフが対応してくれるので、適切な介護が受けられるので安心して任せられるのもメリットです。

反面、費用がかかることが大きなデメリットでもあります。
有料老人ホームは入居一時金などを含め、かなり高額です。
比較的手頃な金額で利用できる特別養護老人ホームでも、月々10万円以上必要なところが多いですし、常に満員でなかなか空きがでないのが現状です。

在宅介護と施設介護、どちらにもメリットとデメリットがありますから、自分たちの家庭にはどちらのスタイルが最適なのか、介護を受けるご本人の気持ちも考え、家族の都合も十分に考慮したうえで決めたいものですね。