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実家が借地でリフォームができない?!

スロープ

現在、私は以前一人暮らしをしていましたが、親の介護が必要になったため実家に戻り親を介護しています。
関連記事:初めての親の介護をして分かったこと
実家は私が生まれる前に建てられた家なので、もう築三十年以上になりかなり老朽化も進んでいます。
親を介護していると段差があったり、欲しいとことに手すりが無かったりと不便に感じられることが多く、一部リフォームを検討しています。
ただ、実家をリフォームするには金銭面以外にも制約があったのです。

実家が借地でリフォームができない?!

私が一人暮らしをしていたときに住んでいた家は借家でしたが、実家は借地に建てられた家です。
どういうことかというと、建物自体は私たちのものですが、土地は別の方になります。月々、地主さんへ地代を支払う形で土地を借りている借地物件に住んでいるというわけです。

ですからリフォームをするには地主さんの承諾が必要になります。

以前、私の知人にも借地に家を建てている人から話を聞いたことがあり、地主さんからリフォームの承諾をもらうのは大変だったようです。
何でも地主さん側は借地を返してもらいたいと思っていたそうですが、知人は親が健在なうちは住み続けたいと考えていました。
旧借地権という形で契約しており、借主の権利が強かったため、粘り強く交渉し何とか承諾をもらったそうです。
参考:借地権を買取してもらう方法や 必要な承諾、手続きなどの流れ | 借地権相談所

そのような話を聞いていたので、今回スムーズに地主さんの承諾を得られてホッとしています。
私たちのケースは地主さんにはとてもよくしてもらっており、親の介護にも理解を示してくれました。
リフォームを考えている旨を伝えたところ、快くOKを頂けて幸運でした。

バリアフリー工事を一気にすると新築並みに費用がかかる?!

古い家のため段差が多くあり家の中を移動すのにも親はつらそうでした。
まだまだ、自分の足で歩くことはできますが、やはり足腰の衰えが見えています。

家じゅうの段差を解消しようとすると床を剥がし、やり直ししなければなりません。さらに手すりを設置するのにも壁の中に下地を入れなけらばいけないためとても大がかりな工事です。1カ所につき約10~30万円くらいが相場でかかると言われたため、一気にやってしますと新築並みの費用が掛かってきてしまいます。
そこで、介護施設に通うのが一番苦労していたため、まずは玄関先の段差にスロープを取り付けることにしました。雨の日でも移動が楽になるようそのスロープの上には屋根もあわせて設置することにしました。

補助金制度を利用

気になる金銭面では、介護保険と自治体から補助金がもらえます。
バリアフリーのためにリフォーム行う場合、改修費の7~9割相当が支給されます。
支給限度基準額が20万円と決まっていますが、今回この補助金を利用することで大分助かりました。
さらに、土地は別ですが、家自体の固定資産は減税制度も利用できるため、こちらの負担もかなり軽減されるようです。

参考:バリアフリーリフォーム・新築の費用を、補助金・助成金で抑えるには? | 東京都の注文住宅ならリガードへ

今回は段差にスロープを取り付けました。
外出時、ちょっとした段差でも大変そうに昇り降りしていましたが、スロープのおかげで楽になったようです。
今後もリフォームが必要と思われる箇所はいくつかあります。
補助金や制度を上手に利用しながら、親の負担になるところを減らしていければと思います。