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お年寄りは脱水症状になりやすい

グラスに入った水

気を付けなくてはいけません

お年寄りの方は、脱水症状になりやすいんです。
どうしてだと思いますか?

まず、理由は7つあります。
歳を取ると筋肉量が低下します。
加齢と活動量の低下によって、筋肉量が低下し水分を含む場所が減ってしまうのです。

筋肉って、身体の中でも多くの体液を含んでいる場所なんですよ。
筋肉量が低下すると、体液が減るのと同じことで脱水症になりやすいんです。

お年寄りは喉の渇きを自覚しにくいという理由もあります。
脳には、喉の渇きを感じる口渇中枢があります。
加齢と共に、機能は下がっていきます。

咽が乾いていないのではなく、喉が渇いているかわからないんですよ。
だから、脱水症になりやすいんです。

同じように腎機能も低下しますし、全体的に食事量も減ります。
歳を取ると仕方がないことですが、お年寄りって食事量は極端に少ないですよね。

人は1日、食べ物から1リットル程度の水分を摂ります。
動脈硬化やホルモン変化に伴って、加齢とともに腎機能が低下します。

お年寄りになると、行動がおっくうになります。
トイレに行く回数を減らしたいから、飲む量が減るというのもあります。
利尿作用を持っている治療薬を飲んでいる方も多いですし、食事量が減少しやすい高齢期に、栄養剤などを飲んでいる方も多いでしょう。

栄養剤などは浸透圧が高いので、体液の濃度を保つためかなりの水不足が起こります。
こうした理由で、お年寄りは脱水症状になりやすいのです。

脱水症を早期発見するには

脱水症の対策は基本的に早期発見、早期治療が一番です。
高齢者は脱水症状を起こりやすいので、発見が遅れがちになる可能性があります。

保護者や介護者などの方は、日ごろから全身をよく観察して、些細な変化に気づくことで早期発見しましょう。
高齢者は、本人が脱水症状だと表現することが難しい場合もあります。

高温で、湿度の高い場所にはいないか。
食事量は減っていないかなど確認しましょう。

機嫌がわるい、なんとなく元気がない、手が冷たい、皮膚のはりがないなどのサインもあります。
他にも、口の中が乾燥していたり、舌が白いものに覆われていたり、血圧が低い、微熱が続いているなども脱水症状の一つです。