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お年寄りの為の脳トレ

脳が活性化するイラスト

認知症を予防する

脳っていろんな機能があるんですよ。
普段から一番使っている機能といえば、認知機能です。

認知機能とは、ひとくくりに機能をまとめた総称ですが、「記憶する」「時間や場所を認識する」などの機能が含まれています。
良し悪しの判断や、言葉を話す、読み書きや出来事を理解することなども、併せて認知機能と呼ばれています。

脳って、二十歳までどんどん成長するんですよ。
でも、二十歳を超えたら成長は止まります。
発達がとまった脳は、年齢と共にどんどん小さくなっていきます。

認知機能も低下していくのですが、実は「物事を理解したり、判断したりする機能」だけは、80才になるまで低下はしないとされています。
つまり、どれだけ機能が衰えても、理解・判断は80歳まで現役ってことなんですよ。

それでも、認知症になってしまうと考えると、単純に脳の機能の衰えを、促進させてしまっているのではないかと考えられます。
有効的な認知症予防が、「脳トレ」なんです。

高齢者の方は、学習する機会もなければ脳を鍛えるなんて機会もありません。
そこで、脳を働かせることで認知症予防になるというわけです。

脳を働かせるためには、たくさんのエネルギーが必要です。
脳が働いている時は、血液や酸素、糖などがどんどん脳へと流れていきます。
血流を促進することで、脳の機能低下を防ぐことができるのです。

認知症予防に必ず効果があるというわけではありませんが、とても理にかなった理論ですよね。
脳を働かせることって大切なんですよ。
同時に、機能を向上させることができるなんて、脳と言う存在は素晴らしいですよね。

脳を働かせるには

脳トレの基本は、バランスの良い食生活です。
脳の重さって、身体の全体重の約2%にしか過ぎないんです。
それなのに、エネルギーは体に得られる約2割のエネルギーが必要です。

脳を働かせるということは、それだけエネルギーを使うということなのです。
まずは栄養を得ることが大切。

糖分だけではなく、様々な栄養をしっかり摂って、バランスの良い食事を心がけましょう。
また、在宅介護をされている方は、要介護者の方にバランスの良い食生活を取らせてあげてください。

認知症予防のための脳トレの種類と方法

たとえば、パズル。
トロント大学という大学で行われた研究結果では、パズルは認知症予防に効果があると発表されています。
1回したから良いというわけではなく、毎日継続して行うことが大切なのです。

どんなパズルでもOKです。
苦手な方は、簡単なものを、得意な方は難しいものを勧めましょう。

計算や読み書きなども、脳トレです。
新聞を書き写す、ちょっとした計算をするなど。
お金の計算が特に良いですよ。

買い物をした時には、おつりの計算をしたり、何か気になったコラムがあったら、文字として書き出すなど。
メモを取るなどでも構いませんし、日記を書く、ハガキを出すなどもOKです。

囲碁や将棋、オセロも効果的ですが、こればかりは高度な認知機能が必要です。
脳がかなり刺激されますが、苦手な方にはおすすめできません。

新しい習い事を始めるのはどうでしょうか。
ピアノなどの楽器、英会話、パソコンなど。

新しいことを覚えるということは、認知機能をとても刺激します。
これは、一人で行うより誰かと一緒にやったほうが効果的です。

それこそ、囲碁や将棋など一人でやっても面白くもなんともありませんからね。
在宅介護をされている方は、子供さんも同様に脳トレに付き合ってあげましょう。
意外と高齢者との脳トレって楽しいですよ。