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訪問介護とは?

車いすに座る老人を介助する女性

在宅介護で頼りになる訪問介護

在宅介護を行うに当たって、デイサービスややショートステイなど、いくつかのサービスが用意さていますが、近年利用者が増えているのが訪問介護サービスです。

訪問介護サービスとは、在宅介護を受けている高齢者とその家族のためのサービスで、介護福祉士や訪問介護員といった介護スタッフが自宅を訪問し、一定の時間介護や生活支援を行ってくれるというものです。

住み慣れた自宅で介護を受けられるのでお年寄りも馴染みやすく、自宅の住居環境などに適した介護方法のアドバイスなども受けられるので、在宅介護を行っている人にとって、便利なサービスといえるでしょう。

訪問介護サービスは在宅で介護を行っている人が対象で、要介護度1~5の人です。
要支援の場合は、介護予防訪問介護のサービスを受けることになります。

訪問介護サービスの利用は、まず、住んでいる地域の自治体に要介護認定を受けるための申請を行い、どの程度の介護度であるのかを指定してもらう必要があります。
そのうえで地域包括支援センターなどで、ケアプランナーと相談し、最適なケアプランを作成してもらい、それをもとに訪問介護を行っている介護サービス事業者に依頼して利用するという流れが一般的です。

訪問介護で受けられるサービス

訪問介護では身体介護と、生活援助の2つのサービスが行われます。
身体介護とは、その人の体に触れながら介護を行うサービスで、食事の介助や見守り、入浴の介助や洗髪、ベッドから車椅子への移動などの介助、おむつ交換、床ずれ予防のための寝返りを打たせるなど、その人の状況に応じたさまざまな介護が行われます。

生活援助では、介護を受ける人が一人暮らしや、家族が家事を行えないといった場合に、家事など生活の支援をするサービスです。
食事の用意や掃除、洗濯、食品などの買い物、部屋の片付けなど身の回りの世話をします。
しかしあくまでも生活援助で、家事の代行サービスではありません。
ですから、本人の生活援助とは関わりのない、来客への応対、介護を受けている人以外に対するお世話、ペットの世話などは行いません。

訪問介護に必要な費用

訪問介護に必要な費用はサービスの内容によって異なります。
サービスの内容ごとの料金は各自治体や事業者によって異なりますが、一般的にはサービス料金の1割負担となります。
ただし、一定以上の収入がある人は、自己負担が2割となります。

身体介助の場合の相場は1割自己負担で、20分未満が165円、20~30分未満で245円、30~60分未満で388円。
さらに60~90分未満の場合は564円、90分以上は0分経過ごとに80円が加算されます。

生活援助の場合は1割自己負担で、20~45分未満が183円、45分以上では225円が相場です。

ただし、これに緊急時加算など、特別料金が加算されるケースもありますし、料金内容がさらに細かく分けられているケースも少なくありません。
これらの金額はあくまでも目安です。
実際には、利用時に料金を確認してくださいね。