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介護保険を使った住宅改修手続きの流れ

新築のキレイな家

自宅を改修する際の介護保険の手続きの流れ

要支援や要介護の認定を受けた人が自宅で介護を受けながら暮らす場合、自宅で快適に暮らすための住宅改修をする際にも、介護保険が利用できることをご存知ですか。
自宅を改修する際の介護保険の手続きの流れは、一般的に次のようになります。

まず、ケアマネジャーなどに住宅改修について相談し、どのような改修を行うかを決め、住宅改修が必要な理由書を作成してもらいます。
どのような改修工事を行うかが決まれば、工事会社を選び、見積書を作成してもらいます。
その後、改修前に必要な書類を役所に提出します。
改修前に提出が必要な書類は、
住宅会社による工事費見積書、ケアマネジャー等資格のある人が作成した住宅改修が必要な理由書、改修前の住宅の様子を撮影した写真、改修後の状況がわかる図面です。

これらの書類を提出してから、いよいよ改修工事に取り掛かります。

改修工事が終わると、改修工事で支払った費用がわかる領収書と工事費内訳書、改修前と改修後の状況がわかる写真が必要です。
また、住宅の所有者が利用者以外の場合は、所有者の承諾書も必要となります。

また、地方自治体によっては、このほかにも提出が必要な書類があるので、工事にとりかかる前に、必ずチェックして、必要な手続きはどのようなものかを確認しておきましょう。

事前申請を忘れずに!

介護保険で改修費が補助されさると思っていたのに、実際には受け取れなかった……というトラブルが少なくありません。
そのほとんどの原因が、改修前に事前申請を行っていないことです。
ほとんどの自治体では、事前申請を行わずに改修工事を行った場合は、介護保険住宅改修費は支給されないのが原則です。
事前申請を行わなくて、お金を受け取れないことによるトラブルが増えていますから、必ず事前申請を行いましょう。

また、住宅保険による改修費の支給には上限額が決められています。
介護保険の利用では、収入によって1割負担と2割負担がありますが、利用できる上限額は20万円まで。
20万円の利用では1割負担の場合、18万円の支給があります。
しかし、20万円を超えるとそれ以上の費用も自己負担となります。

工事会社によっては、支給額に上限があることを説明せずに、高額なリフォームプランを提案するケースもあり、これらのトラブルも多発しています。

このようなトラブルを起こさないためにも、ケアマネージャーとしっかりと相談して、わからないことは何でも聞くようにしましょう。
特に今その改修工事が本当に必要か、その工事が介護保険を利用できる内容か、工事費用は妥当な金額か、工事会社が介護リフォームについて実績があるかをチェックしてからとりかかることが大切です。