1. >
  2. >
  3. 喀痰吸引等研修について調べました!

喀痰吸引等研修について調べました!

noimage

介護スタッフでも医療行為が出来るようになる研修

喀痰吸引等研修とは、介護スタッフが介護施設や自宅などで利用者の方のたん吸引等を出来るように訓練するための研修です。
たんの吸引という行為は本来医療行為に当たるため、医師ではない介護職員は行うことができませんでした。
しかし、実際の現場では非常にたん吸引などをする機会が多いですし、現場にいるスタッフが行うことができれば、利用者の方の健康を守るために役立つという事情があります。

そこで、平成24年に法が改正されて、一定の訓練を受けた介護職員であれば、必要に応じてたん吸引などを行えるようになっています。
その訓練がこの喀痰吸引等研修なのです。
それぞれの自治体で主催している研修で、特に参加条件が決められていませんので、誰でも研修を受けることができます。

講義とシミュレーターを使った実習が行われる

喀痰吸引等研修では、座学による講習と実技の講習が行われます。
自治体によって若干の違いがありますが、座学は50時間程度です。
たん吸引などが必要になるメカニズムを学ぶとともに、どのようにその行為を行うことができるかを学びます。

そして、シミュレーターと実際に現場で使用するのと同じ機器を用いて、実地での訓練を行います。
規定回数を実施することによって、研修者すべてがしっかりとした技術を身に着けられるようになっています。
シンプルな医療行為ではありますが、正しい方法を採らないと、利用者の方の生命にかかわるような重大なミスにつながることもありますので、確実に作業を行えるようにすることが重要です。

この喀痰吸引等研修は、それぞれの自治体で定期的に開催されていますし、それほどたくさんの時間を拘束されるわけではありませんので、比較的簡単に受けられます。
研修を受けることによって、介護スタッフであってもこの医療行為ができるようになりますので、資格を取るだけの価値が十分にあると言えるでしょう。

仕事の幅を広げるのに大いに役立つ資格

介護の資格にはいろいろなものがありますが、この喀痰吸引等研修は、非常に実用的でニーズの高いものだと言えます。
どの介護施設であっても、喀痰吸引という行為は行われる可能性が高いものですし、いざという時に実際にできる人がいないと大変な事態に陥ってしまうこともあるものです。
そのため、介護施設でも喀痰吸引等研修を修了した人を優先的に採用する傾向が見られます。

転職にも有利になりますし、業務の幅を広げて自分を役立たせることも可能になります。
より高いレベルで自分のスキルを活かせるのはやりがいを与えることにつながりますので、資格取得に向けて努力してみるのはいかがでしょうか。