1. >
  2. >
  3. 着替えの介助方法

着替えの介助方法

noimage

自己流はダメ

着替えは毎日行うものですが介助するのは慣れるまで大変なことです。
食事も入浴もそうですが、介護をしていたら、1日に何度かは着替え介助があります。
着替え介助のやり方は、このサイトで詳しく紹介されています。
>>http://kaigonopage.web.fc2.com/kaigo/kigae_kaijo.html

自宅で介護をしていると、自己流の介助をしている方って多いんですよ。
特に誰からも介護について教わっていない方は、自己流で負担のかかる介助をしている可能性があります。

私は特にそれが気になっていたので、着替え介助の基本とコツについて調べてみました。
介護は何でも、自己流はダメですね。

着替えの基本とコツ

介護の中で、着替えによる効果って2つあります。
まず、全身の皮膚を見て清潔に保つことができる機会であること。
そして、気分転換になり生活にメリハリを付けることができることです。

汗で服は汚れますし、1日中家に居るとしてもずっと寝巻のままでは意味がありません。
直接肌に触れている下着はもちろん、1日2回は着替えをする必要があります。

夜は寝る、昼間は起きるという習慣を作るけじめともなりますし、メリハリがつきます。
毎日清潔にして、しっかり着替えさせなければいけません。

基本は、着脱しやすい衣服を選ぶことが大切です。
大き目のサイズで、伸縮性のあるもの、ボタンがないものが着脱しやすい衣服となります。

脱ぐときは、動かせやすい健側から行い、着る時は患側から行います。
健側とは、健康で痛みも麻痺もない部分です。
患側は、不自由な側のことです。

意識して着替えの介助をすると、かなりスムーズに着替えさせることができます。
ひじや手首などの関節を支えながら介助をしましょう。
手足をひっぱるような行為をしてしまうと、関節を痛める可能性があります。

手足の関節を動かすことはとても大切です。
麻痺が起こっている状態でそのまま居ると、関節が固まってしまいます。
着替えによって痛みがない範囲で動かすことで、関節の塊がほぐれて、正しい体の動きができるようになります。

その他の覚えておきたいコツ

手足に障害があったとしても、活用できるような残された機能を「残存機能」と言います。
残存機能は、使わないまま居ると機能がどんどん低下していきます。
着替えの時は、この残存機能を出来るだけ動かすことも忘れてはいけません。

衣服の着脱をする際は、できるだけ自立を促しましょう。
マヒしている手足を洋服に通すという行為だけでも、残存機能を動かせる機会なのです。

介護をされる側に立つと、人はやっと「どんな着替え介助が最適か」を理解します。
試しに、右半身を動かさずに着替えをしてみてください。

全く動かさずに着替えをすると、不自然な体勢でも着替えることができるでしょう。
でも、無駄に使っている筋肉や、不自然な体勢というものが理解できるはずです。

介護は、要介護者の立場にたってこそちゃんとできるというものです。
着替え介助の基本は、介助される側の立場に立ってみることから始めましょう。