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排泄の介助方法

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尊厳を守ることが大切

介護をする上では、助けることも大切ですが、人としての尊厳を守ることも大切です。
本人の自尊心を守るための配慮も含めて初めて介護と呼べるのです。

尊厳を守るってよく聞く言葉ですが、排泄ケアでは尊厳を守ることが大切です。
トイレで自立して排泄をするのは当たり前ですよね。
でも、要介護者はできないこともあるんです。

介助者がいやいやながら排せつ介助をしていると、介助される方はわかります。
失禁などの場合もありますし、治療できるできないを考えて、正しい介助をしていくことが大切なのです。

まず、人としての最低限の尊厳は守るべきです。
排泄を他人に任せるということは、人としての尊厳を失ってしまった気持ちになります。
排泄ケアを行う時は、ゆだねている側の気持ちに寄り添いながら尊厳を守ることが大切です。

1日の中で最も多い排泄介助

食事、入浴、排泄を三大介護と呼びますが、1日のケア回数が最も多いのが、排泄ケアです。
個人差はありますが、昼と夜にわたり、1日5回から10回は必要です。

排泄のケアは、要介護者の尿意、便意をもよおした時に行います。
そのため、介護者には精神的な負担と、身体的な負担を追うことになります。

介護者だけではなく、介護される側にも恥ずかしさや申し訳ないという精神的負担がかかります。
後始末もケアの一部ですから、水を流す、おしりをふくなどの後処理があります。
排泄の用具洗浄や管理も排せつ介助の一部です。

ということは、1日の中で排せつ介助はやることが多いですよね。
休む暇もありません。
いつ排せつ介助が必要か想像するしかわかりませんし、寝たきりの方となると余計に大変です。

排せつ介助で大切なこと

排泄行為とは、トイレに行くことや衣服の着脱といった動作があります。
そこから排泄、片づけまでが一連の流れです。
そしてこのことは医療との連携が欠かせません。
尿の色や便の色、においなど健康状態を把握するためには、排せつ介助で確認する必要があります。

失禁の中には、治療すれば失禁が治る可能性があるものもあります。
単に排泄の介助をするだけではなく医療面と連携をはかることで健康管理を行うことができます。

また、在宅介護をしていてこれから施設へ預ける場合や、デイサービスなどへ通う場合。
しっかり排泄のタイミングやケア方法、習慣などについて伝達しておく必要があります。
こういったやり取りがあるからこそ、排せつ介助は上手くいくのです。

介助される方には、申し訳ないとあまり思わせないように。
介護する側はできるだけ負担を減らすことができるように、双方を考えケアを行います。