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一緒に音楽を聴くのが日課です

iPhoneとイヤホン

親はクラシックが好きです

親が認知症を発症したのは、今から3年前だったと思います。
かなり早い段階で発見できたので、専門医にも早く行くことができたんです。

アルツハイマー病と診断されて、そこから私はどうすれば良いのか、本を読み漁りました。
その時に、「音楽を聴く効果」について読んだことがあります。

私が幼い時から、親はずっと同じ職で働いていました。
仕事から帰って、自宅でゆっくりするときにはクラシック音楽を聴いていたそうです。
私がお腹の中にいた時も、ずっと聴かせていたと言います。

幸い、自宅で大きな音でクラシックをかけていても、周辺に住宅が少ないため問題ありません。
親も耳が遠くなってきていますから、音を大きくしないと聞こえません。

毎日一緒に音楽を聴くのが、日課となりました。
私は、クラシックが好きだというわけではありませんが、親と一緒に聞いていくうちに、なんだか好きになってきました。

親がいつも聞いていたらしいので、懐かしい感じがするのでしょうね。
音楽を聴き始めるようになってから、親と一緒に過ごす時間でも、ゆっくりと過ごせる時間が増えたように感じます。

音楽がもたらす効果について

音楽って様々な効果を持っています。
音楽セラピーとか、音楽療法って呼ばれていますよね。

心を癒したり、衝動をかりたたせたり、思い出を懐かしんだり。
そんな精神的なサポートで、脳の活性化や認知機能の維持などにも効果があると言われています。

現在では、高齢者施設や児童施設、病院などの福祉・教育分野で音楽療法が取り入れられています。
メンタルヘルスケアや、健康維持のために応用されて、様々な分野で活用されるようになっているんですよ。

また、福祉の現場で活躍される音楽療法士ってかなり増えてきています。
音楽が持っている特性や働きを、セラピーとして、高齢化社会の福祉で活用されているのです。

音楽を聴くだけじゃなくて声に出して歌ったり、鼻歌を歌うなどでも効果が得られます。
こんな実験結果があります。

カラオケを歌った後に睡眠をとるというものですが、カラオケを歌わずに睡眠をとったときよりもなんと、睡眠中のストレスが減り、睡眠分泌液が多く分泌されたんです。
たくさんカラオケを歌ったあとは、ぐっすり眠れるというわけです。

歌を歌うって、こんな効果があったんですよ。
この音楽療法は、すごいなと思ったんです。

脳の活性化に役立つ

昔好きだった音楽を聴くって、脳の活性化に役立つと言われています。
福祉施設の音楽プログラムでは、昔の好きな音楽を聴くというプログラムが行われているところもあります。

昔好きだった音楽を聴くと、「あの時は」と昔話に花が咲きます。
それこそ、私の親が「私がおなかに居る時にはクラシックをずっと聴かせていた」という思い出話をしてくれた時のように。
その「思い出す」というタイミングで、認知機能の向上のめの脳トレになってるんです。

音楽を聴くって、そんな効果があるんですよ。
これは、毎日続けていきたいですよね。