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今日は親の誕生日

カップケーキ

大好きなお母さん

つい先日、親の誕生日でした。
介護を始めて親の誕生日を迎えるのは初めてです。
何が欲しいかと聞いても、「何もいらない」と答えるような人なので、プレゼントはさほど力を入れず、好きな食べ物を用意してあげようと考えました。

OLとして働いていた時には、親の誕生日を一緒に祝うなんてなかったかもしれません。
親の認知症は軽度なので、自分の誕生日は忘れていないようです。

親と過ごし始めてから、ゆっくりと過ごすことが多くなってきたかなと感じます。
激務の現代社会に追われていた昔と比べると、まさに天と地ほど差があるかも。

日中親はデイサービスへ行くこともあります。
その日には、一気に掃除をしたり溜まっていたやるべきことをしたり、役所へ手続きに行ったりなどしています。

誕生日はデイの日だったので、朝からルンルンでしたが私も一緒に行くことにしました。
デイでは、家族が一緒に過ごしても問題なく受け入れてくれます。
施設の一室にみんなが集まって、お祝いもしてくれました。

まだまだボケていない母ですが、チーズケーキや洋菓子、好きなものをたらふく食べている姿はまるで子供のようでした。
機嫌が良く、その日は何事もなく終わりました。

施設への入居について考える

親の誕生日をお祝いした頃、友人が親の施設への入居を決めたと言っていました。
友人の親は、一人暮らしで家の中はぐちゃぐちゃ、冷蔵庫の中身は腐っているという状態で、もう家族ではどうにもできないと考え施設への入居を決断したそうです。

家族が在宅で、面倒を見ることはなかったのか?
施設へ入れるなんて、と考える方は多いでしょう。

私は、どちらでも「親の生きたいように生きられる場所」だったらそれで良いと思います。
友人の親御さんも、入居することを伝えた時には鬼の形相で怒っていたそうです。

でも、いざ入居して見ると優しかった母と全く変わらず、入居してからは笑顔が増えたとのことです。
誕生日だけじゃなく、友人は毎日施設に通って夕食を一緒に食べています。
ほとんど、在宅介護と変わらない距離感ですよね。

いずれは私の親も・・・

いずれ、私の親も施設へと入れるかもしれません。
一緒に誕生日を必ず過ごせるというわけでもないし、結婚したらそれこそ、家族と一緒に住むわけで。

親がいつまで元気で居てくれるか。
いつ居なくなってしまうかなど想像したくもありませんが、これからも、毎年揃って誕生日を過ごせたら良いなと思います。

施設へ入居することになったら、それこそ、親に恩返しできていないんじゃないかと不安になります。
私は、在宅介護の中で、恩返しを必死にしていきたいと思っています。
出来ているかはわかりませんが・・・とにかく誕生日の日、親はとても幸せそうでした。